湯沢樹 (ゆざわみき)

日本の顧客を相手にするアメリカベンチャー企業を経て、現在はシリコンバレーにある某IT企業で働く傍ら、マルチメディアアーティスト、ライターとしても活動中。アジアとアメリカを股に掛けてグローバルな企業家を目指すべく日々奮闘。

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MuGEN Productions

同著者による

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ビジネスカルチャーの違い:アプローチ編

皆さんはビジネス上での「アプローチ」をどうお考えでしょうか?アプローチが大切なのはゴルフだけではありません。バイリンガルビジネスパーソンとしてグローバルな舞台で活躍するためには、それぞれの国の文化を知り、その場面に合ったアプローチをすることが求められているのです。

例えば企業との商談の場においてすぐに本題に入る米国に対し、日本はまずお互いの信頼関係を築くのに時間を費やす傾向があります。日本では「まー、お茶でもどうぞ」という言い回しがあるように、ビジネスプランの話を始める前に相手の性格や人物像を見ようとします。商談の初期段階で相手に気に入られることが商談成立につながることもあるので気が抜けません。必要ならば何度も商談先に足を運び、とにかく「気に入られる」ことに力を入れるのです。

一方、初回にどれだけ良いプレゼンをできるかによってこれからのビジネス関係や商談が決まる米国では、人柄よりもまずはスピーチ能力、説得能力、相手を引き込む力が重要視されます。もちろんプレゼン内容の善し悪しもありますが、自信に満ちたプレゼンをできたかどうかで契約書にサインがもらえると言っても過言ではありません。企業に入ってからのスピーチやプレゼンのために専用のクラスを受講したり、インターンシップを通してできるだけ多くの場面で練習をし将来に備える米国の学生は少なくありません。

商談のために初めて訪ねた日本の企業で熱弁を振るっても話は先に進まないかもしれません。どんなに優れたビジネスプランでも最初の印象が弱く、自信たっぷりなプレゼンができなかった場合、米国では次回は無いかもしれません。このように、どのようなアプローチ方法が適切かを考え、その国の文化にあった方法を知っていれば、相手に好印象を与え、スムーズに物事が運ぶだけでは無く、商談をうまく進めることや、将来のビジネス発展に繋げることも可能なのではないでしょうか?日本、欧米、どの国の企業で働くにしても、人との接触は避けられません。これからは英語・日本語での会話力はもちろんのこと、アプローチ方法の使い分けができる人材がグローバルな企業では必要とされるでしょう。



2009年08月31日